挨拶
会長挨拶
会長 都竹太志
飛高運送株式会社 代表取締役
平成15(2003)年に高山JC発案の元、11月の観光のオフシーズンに起爆剤としてスタートした雫宮祭となります。その後、高山YEG、JA飛騨青年部も参画し、当初は我々が田植えから稲刈りまで行ったお米を使い「飛騨で一番早く新酒を皆さんに振る舞う」ことを謳い文句に始まりました。回を積み重ねていく中で、この祭を長く続けていきたいと多くの意見があり、検討・協議を進めていき、第9回から新酒のお祝いと五穀豊穣を祈願する祭として、開催月を3月開催とさせていただいております。
雪が解け、春の到来とともに飛騨に元気を呼び込める祭にしたいと考えており、この祭を通して、地域の人々をつなげ、参加者が楽しみ、交流し、感動する大切な祭となるよう育ててまいります。地域の皆様にも少しずつ認知されてきてはおりますが、まだまだ広く周知されておりません。これからもこの祭を皆様に知っていただく為にも、私たちはこの祭を充実したものにしてまいります。
是非お越しいただき、共に元気いっぱいに神輿を担ぎ、練り歩きましょう。たくさんの皆様にご来場いただける事を楽しみにしております。
最後になりますが、ご協賛とご協力いただきます皆様のお力添えがあるからこそ、続けていく事ができると深く感謝し、御礼申し上げます。今後とも、雫宮祭の活動にご理解とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
実行委員長
実行委員長 番場 清徳
ばんばシート株式会社 代表取締役
この雫宮祭と関わり始めてからもう20年近く経過しました。何か漠然とした地域の将来への不安、このままでは少子高齢化、高校を卒業した若者の流失など人口の減少、特に平成の市町村合併による飛騨地域の高山市、飛騨市、下呂市といった行政範囲の広域化による文化の消失、地方交付税削減などによる行政サービスの縮小など、飛騨地域の経済基盤が弱いと感じていたため“何か”を始めたいと感じていました。
私たち実行委員会では民間レベルから始める“まちづくり”として、神輿を共に担ぐことで“仲間“を作り”輪“を広げることにより、漠然とした地域の将来への不安への答えとしました。
この飛騨地域や高山には、恵まれた数多くの由緒ある古き良き文化があります。その中でも日本酒文化は、普段の生活に用いるだけではなく、冠婚葬祭、祭りや神事・行事、お願い・お詫びや火事見舞いなどに至るまで、手土産にお酒を持参する習慣があることなど、定着した“飛騨人の酒造り文化”に注目し、神輿に飛騨の地酒を据えて共に担ぐことで、街に対する志を“動”の祭で共有することがまた新たな文化になり、地域の力になると信じています。
今私が強く感じていることは、実行委員会の仲間と考え “輪”をもって一回ごとの祭を積み重ねて、行動することが“まちづくり”なのだと思います。
雫宮祭は年に一度、神輿の巡行時間は4時間程度と短く、些細な活動かもしれませんが、事を起こし仲間とともに少しずつ続けていくことで微力ながら町の活性化に繋がればと考えます。雫宮祭を起こし続けている実行委員会の仲間を誇りにし、新たな仲間を増やし、継続していける事を願っております。
最後に、この祭りを応援して頂ける協賛者、行政を始めとする関係者の皆さまに感謝をして雫宮祭に取り組みたいと考えています。